指圧について

指圧は大正時代から続く日本独自の代替療法です。
血液循環の促進と筋疲労の回復を目的として、全身に330か所ある指圧点を刺激することで自己治癒力が高まります。

当院は予防医学としての指圧を通じて地域の皆様の健康に貢献します。
厚生労働省認可の専門学校を卒業し、解剖学や生理学などの正しい知識と技術を持った施術師が指圧を行っています。

指圧は日本の国家資格です

指圧は厚生労働省認定の国家資格として認められています。
1955年(昭和30年)に指圧は法制化され、あん摩マッサージ指圧師に関する法律として位置づけられました。 あん摩マッサージ指圧師になるには、専門学校で解剖学、生理学、運動学などを含む約2,300時間のカリキュラムを学ぶ必要があります。

指圧の三原則

垂直圧の原則
皮膚面に対してつねに垂直に圧を加えること

持続の原則 
心地よいと感じる(快圧)まで押圧したのち3〜5秒間、持続すること

集中の原則
母指指紋部の感覚に集中して、ひと指ごとに押圧すること

快眠と健康は指圧から

指圧刺激は皮膚を介して脳を刺激し、全身をつかさどる自律神経に働きかけます。
その結果、体調不良を取り除き質の高い睡眠を提供します。当院は浪越式指圧による施術を行っています。

手技療法の歴史

ヒポクラテスの時代から、ヒトは痛むところに手を当ててきました。
16世紀から17世紀にかけて、フランスを中心としたヨーロッパではマッサージが体系的に研究されました。 18世紀には整形外科の分野でもマッサージが行われるようになりました。

かたや日本では、紀元前700年頃の大宝律令や養老律令に「あん摩」の文字が記録されています。
江戸時代には、視覚障碍のある者はあん摩や鍼灸、琵琶の演奏などを行い経済的自立を図っていました。

1891年には、東大病院の物療内科で医療としてのマッサージが行われています。それは医師の指示のもと、整形外科にて行われる消炎鎮痛を目的としたマッサージでした。やがて、日本でも理学療法が発展していきます。

明治末期から大正時代(1900年代~1930年代)にかけて、アメリカからカイロプラクティックやオステオパシーが日本に輸入され、視力障碍のない者も手技療法を行うようになりました。
当時、医療技術とともに医薬品も海外から流入してきました。しかし、医薬品の副作用に対するアンチテーゼとして、医師以外の者が薬を使わない手技療法を行い始めたのです。

大正時代(1920年代頃)には、柔道整復をはじめとする手技療法が流行しました。
これが今に続く日本の手技療法の基礎となっています。

1960年代末、テレビ番組で浪越徳治郎による指圧教室が放映されました。
『指圧の心、母ごころ。おせば生命の泉湧く』
このスローガンは一世を風靡し、その後、指圧は世界的にも有名となり現在に至ります。